そんな風に急に頼まれて困っているのではないですか?
謝辞といわれても普段聞きなれない言葉なので難しく考えてしまいますが、卒園までお世話になったお礼や気持ちをまとめたものになります。
ただ謝辞という言葉には「感謝と謝罪」という2つの意味が込められています。
ですので、お礼だけでなく保護者として至らない点を先生方に助けて頂いたというお詫びの気持ちを込める必要があります。
この2つを押さえておけば謝辞としては成り立つのです。
とはいえ、最低限のマナーや流れを守りつつ気持ちを伝えたいものです。
そこで文才がなくても書ける謝辞のポイントを紹介します。
謝辞で伝えるべき内容と例文
謝辞に盛り込むべき項目は、下記の4つです。
- 園長先生や先生方へのお礼
- 保護者や来賓の方へのお礼
- 子供達のエピソード
- 保育に関する謝罪と教育のお礼
これに冒頭の挨拶や締めくくりの挨拶が加わります。
卒園式の謝辞の例文
卒園式の謝辞の例文はちょっと長いので、ポイントのみを引用しています。
引用元のリンクも乗せているので、全文はリンク先で確認してください。
思い返すこと3年前の入園式。少し大きな制服に袖を通した我が子は、目に涙を溜めながら、私の手をなかなか離そうとしませんでした。そんな小さく頼りなげな子供でしたが、優しい先生方やお友達に囲まれ、すぐに新しい環境に慣れて毎日楽しく通園を始めることができました。(笑顔)
(中略)
子供のしつけに悩んでいた時、先生が掛けてくれた「人と比べるのではなく、子供自身の成長を見てあげてください。」という助言にどれほど助けられたことでしょう。(先生方を見ながら)先生方の存在が子供だけでなく、親にとっても頼もしくありました。(保護者席に目を向ける)
(引用元:ママのための情報サイト「smarby」)
それでは、謝辞をオリジナルにアレンジするポイントについてです。
お礼の項目や子供達のエピソードの例文は検索すれば沢山出てくるので、ここでは4番目の「保育に関する謝罪と教育のお礼」について説明します。
例文をアレンジしてオリジナルな謝辞にするポイント
謝辞の意味には謝罪ということも含まれるとお話しました。
このお詫びの言葉は重要です。
とはいっても、「ごめんなさい」や「すみません」という言葉を多用すればいいというものではありません。
未熟な子供達が先生方の手を煩わせたこと、子育て・教育を親に代わってしてもらったことなど対する謝罪が必要なのです。
- わがまま放題の子供たちに我慢する事を教えてくださった。
- おむつの取れなかった子供にトイレの仕方を教えてくださった。
- 子供の世話をしてもらったおかげで安心して仕事に通えた。
- なんでも親任せだったものが自分ですることを教えてくださった。
などを謝罪と感謝を織り交ぜながら文章にまとめるようにするのです。
感謝ばかりでは例文やテンプレートをそのまま読んでしまうことになりやすいのですが、きちんと謝罪の部分をいれることでオリジナリティがでます。
やってはいけない謝辞
謝辞は保護者の代表でする挨拶です。
ですので、自分の子供だけにフォーカスして話す事は厳禁です。
卒園式の主人公は園児たち全員です。
その全員が共通する謝辞でないと独りよがりの挨拶になってしまい、式典自体が1人だけのものになってしまう可能性もゼロではありません。
自分の子供が一番かわいいのはどの親も同じです。
他の園児たちの心にも残る卒園式にするためにも、みんなの代表である自覚を持って謝辞を作成することです。
さいごに
卒園式の謝辞は大役です。
プレッシャーもありますし、当日の緊張度はある意味園児たち以上かもしれません。
しかし雛形そのままの気持ちの込められていない文章には誰の心にも響きません。
本当に申し訳ないという気持ちを伝える事で、感謝の言葉がより響いてくるのです。
このポイントを押さえるだけでもその辺にある謝辞よりはグッと良くなりますよ。