仮想通貨ネム(XEM)とは?コミュニティの力で進化を続けるブロックチェーン
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仮想通貨の世界には様々な特徴を持った通貨がありますが、今回ご紹介するネム(NEM/XEM)は、とてもユニークな存在です。2015年に誕生して以来、コミュニティの力で成長を続け、特にビジネス分野での活用を目指して開発されてきました。

 

実は日本でも人気が高く、大きな危機を乗り越えてきた歴史も持っています。今回は、このネムについて詳しくお話ししていきましょう。

 

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コミュニティの力で築き上げられた歴史とは

 

ネムは「New Economy Movement(新しい経済の動き)」という意味を持つ仮想通貨で、2015年3月にスタートしました。面白いのは、特定の企業が主導して開発したわけではなく、世界中の有志が力を合わせて作り上げたという点です。

 

特に印象的なのは、2018年1月に起きた大規模ハッキング事件での対応です。当時、取引所のコインチェックから約580億円相当のネムが盗まれるという大事件が発生しました。これは仮想通貨の歴史の中でも最大級の事件でしたが、ネムのコミュニティは見事な団結力を見せました。不正に流出したネムを追跡するシステムを素早く構築し、被害の拡大を防ぐことに成功したのです。この出来事は、ネムの強さを象徴する出来事として今でも語り継がれています。

 

他の仮想通貨にはない、ネム独自の技術

 

ネムの特徴的な技術の一つが、「POI(Proof of Importance:重要度証明)」というシステムです。これは単純に通貨をたくさん持っているだけでは評価されず、実際にネットワークにどれだけ貢献しているかを重視する仕組みです。

 

具体的には、以下の3つの要素で評価されます。

・一定以上の通貨(XEM)を持っているか
・実際に取引や送金をよく行っているか
・ネットワークの処理にどれだけ貢献しているか

 

また、「アポスティーユ」という機能も見逃せません。これは契約書や知的財産権の証明など、重要な書類やデータの存在を改ざんできない形で記録できる仕組みです。ビジネスでの活用が期待される機能の一つですね。

 

新しい展開「シンボル」で広がる可能性

 

ネムは現在、さらなる進化を遂げようとしています。その中心となるのが「シンボル(Symbol)」という新しいブロックチェーンプロジェクトです。これは従来のネムの技術を基に、特に企業や金融機関での利用を想定して開発された新しいプラットフォームです。

 

シンボルの特徴的な機能の一つが「アグリゲートトランザクション」です。これは複数の取引をまとめて一度に処理できる機能で、例えば契約書の締結と支払いを同時に行うといった、複雑な取引を安全かつ効率的に実行することができます。

 

ただし、課題もあります。最近は他の仮想通貨と比べてメディアでの露出が少なくなっていることや、イーサリアムなど他の仮想通貨との競争が激しくなっていることなどが挙げられます。今後の成長のカギを握るのは、このシンボルがビジネス界でどれだけ採用されるかということでしょう。

 

とはいえ、ネムの最大の強みは、これまでの歴史が証明してきた「コミュニティの力」です。大きな危機を乗り越えてきた実績があり、独自の技術開発も着実に進めています。今後も、このコミュニティの力を活かしながら、さらなる発展を遂げていく可能性を秘めた仮想通貨だと言えるでしょう。

 

まとめ:コミュニティの力で未来を切り開くネム(XEM)

 

ネムは、世界中の有志が力を合わせて作り上げた特徴的な仮想通貨です。2018年の大規模ハッキング事件を乗り越えた強固なコミュニティと、POIやアポスティーユといった独自の技術が大きな強みとなっています。

 

現在は新しいプロジェクト「シンボル」の展開により、特に企業での活用を目指して進化を続けています。確かに、他の仮想通貨との競争は激しくなっていますが、これまで築き上げてきたコミュニティの結束力と、ビジネス向けに特化した独自の機能は、大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。

 

【注意】投資は自己責任で行ってください。また、記事内容は作成時点のものです。最新情報は各サービスでご確認ください。

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