「教えてください」の敬語は?シーンごとの例文で解説

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「教えてください」の敬語は「お教え願います」かな?

 

日本語って言い回しがたくさんあってむずかしいですよね。

 

どちらでも間違いではありませんし、失礼な言い方でもないです。

 

ただ目上の人に教えてもらいたいときやビジネス上で使うときには、正しい敬語で話したほうがいいと思いませんか?

 

対面であれば雰囲気や伝え方でいいですが、メールなど文字だけで伝える場合、ニュアンスで印象が変わることがあります。

 

メールを受け取ったときに、なんか言い回しがビミョーだな〜、と思ったことが1度や2度はあるのではないでしょうか?

 

絵文字を使えば気持ちを伝えやすくなりますけど、ビジネスメールで使うわけにもいきませんからね。

 

 

この記事では、

  • 教えてくださいの敬語は?
  • どんな場面で使えば適切な使い分けになる?
  • パッと思いつかなかったときはどうする?

 

ということについてまとめました。

 

意外と勘違いしているケースもあるので、参考にしてください。

 

 

教えてくださいの敬語(他の言い回しと例文)

 

「教えてください」を丁寧に言い換えると、

 

  • ご教授ください
  • ご教示ください
  • ご指導ください
  • ご指南ください
  • お知らせください
  • ご意見をお聞かせください

 

軽く調べただけでもザッとこれだけあります。

 

似たような感じですが、使うシーンを間違えると礼儀知らずになることもあるので注意が必要です。

 

次からはそれぞれの使い方を紹介します。

 

 

1ご教授くださいを使うケース

 

ご教授は「ごきょうじゅ」と読みます。

 

学問や芸術に関する専門性の高い知識を教えてもらいたいときに使える言い回しです。

 

ちょっとしたことを教えてほしい、というより専門知識を得たいときに使いましょう。

 

「ください」だと硬い印象を受けるかもしれないので、「願います」とか「賜りますようお願い致します」などにするとやわらかくなりますよ。

 

【ご教授くださいの例文】
  • 私に陶器づくりの基礎からご教授ください。
  • 息子に音楽の基礎からご教授賜りますようお願い申し上げます。

 

 

2ご教示くださいを使うケース

 

ご教示は「ごきょうじ」と読みます。

 

「ご教授」と「ご教示」似た感じですが、ご教示は一般的なことを教えてもらいたいときに使う言葉です。

 

語弊があるかも知れませんが、パッと出る「教えてください」に一番近いと言えるでしょう。

 

仕事のメールなどでご教授とご教示どちらを使うか迷ったときは、基本的には「ご教示」を使っておけば大丈夫です。

 

【ご教示くださいの例文】
  • ●●部長、来月の売上目標についてご教示ください。
  • ●●先輩、全体的な作業の流れについてご教示ください。

 

 

3ご指導くださいを使うケース

 

「ご指導ください」は、教えを指し示して導くという意味で使われます。

 

  • 部下の仕事ぶりを指導する
  • 部活で後輩を指導する

 

などのように、目的を持って達成する=教育するという意味が込められています

 

「ご指導ください」ではなく、「ご指導賜ります」というように言い換えると、より丁寧になります。

 

【ご指導くださいの例文】
  • 来週の勉強会ではよろしくご指導くださいますよう、お願い申し上げます。

 

 

4ご指南くださいを使うケース

 

「ご指南ください」は空手や柔道などの武術、囲碁や将棋などのゲームを教えてもらうときに使う言葉です。

 

ご指南くださいを使用するケースは礼儀を重んじる場合が多いので、特に注意して使いましょう。

 

【ご指導くださいの例文】
  • 将棋を一局ご指南ください。
  • 空手の基本をご指南ください。

 

 

5お知らせくださいを使うケース

 

場所や日時を聞く場合は「教えてください」ではなく、「お知らせください」というのが正しい表現になります。

 

友人や家族間であれば教えてくださいでもいいでしょう。

 

ただし、社会人になってから目上の人に教えてくださいというと指導が入る可能性があります。

 

メンドクサと思うかもしれませんが、ビジネスではきちんとする必要があります。

 

【お知らせくださいの例文】
  • 説明会の日時をお知らせください。
  • 社外研修会場の住所をお知らせください。

 

上司や先輩ではなく社外の相手などに聞くときは、お知らせくださいの代わりに「ご案内ください」とすると、より丁寧な言い回しになります。

 

 

6ご意見をお聞かせくださいを使うケース

 

目上の人にアドバイスを受けたい場合には「ご意見をお聞かせください」という表現にすると相手の考えを教えてもらいやすくなります。

 

アドバイスが欲しいわけですから、ただ意見を求めるだけでなく、自分はこう思うのだけどいかがでしょう?と聞く方がより良いアドバイスがもらいやすいです。

 

 

【ご意見をお聞かせくださいの例文】
  • 会議のプレゼン資料を作成しましたので、○○部長のご意見をお聞かせください。

 

ビジネスメールではどの表現がベスト?

 

メールやり取りの中で教えてもらいたいことがある場合、「ご教授」と「ご教示」どちらを使うべきでしょうか?

 

意外と混同して使ってしまっているケースが多く見られます。

 

専門的な内容か一般的な事柄を教えてもらいたいのかで使い分ければ大丈夫。

 

といっても、専門性ご高いか低いかなんて分かりづらいこともありますよね。

 

基本的には「ご教示」を使っておけばたいていの場合は問題はないので、判断つかなければご教示を使いましょう。

 

 

会話の中で敬語が出てこないときはどうする?

 

メールや文章のいいところは、分からくても調べれば解決する点です。

 

会話のいいところは、言い方で良い印象にすることができること。

 

逆に、パッと言葉を思いつかなければ、どう言えばいいのか焦ってしまいます。

 

とっさに敬語が出てこなかったときは「教えてください」で大丈夫です。

 

「教えてください」も言葉自体は正しい敬語ですし間違ってはいませんから。

 

「●●を教えてください」とか「●●について教えて頂けませんか?」と言っても問題ありません。

 

しかし、社会人として敬語を使う場面はたくさんありますので、普段から意識して使うようにしておくと、とっさのときに出てきやすくなりますよ。

 

習慣になってくると語彙も増えてきますし、敬語を使いこなせる大人ってカッコイイです。

 

今日からさっそく使ってみてくださいね。

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