僕はコールセンターでSVをしていたことがあり、静かで不満のなさそうな人が辞めるという経験を何度もしました。
静かな人ほど突然辞めるので、オペレーターさんの確保に苦労したものです。
とはいえ別の会社にいたときは、僕自身も急にやめたことがあります。
辞める側・辞められる側の両方の経験から、いまでは急に辞める人の心理についてハッキリと理解できます。
あなたがいる会社でも辞めてほしくない人がいる、いい人ばかりが辞めて行く状況を打破したいなら参考にしてください。
おとなしい人が突然辞める心理状態
おとなしい人は不満がないから何も言わないのではなく、言いたくても性格上いえないだけ。
いつも自分の意見やわがままを言う人も「ガマンしてる」なんていいますけど、不満をぶちまけることでガス抜きしています。
おとなしい人はガス抜きもできずにグッと耐え続けていてストレスが蓄積しています。
僕はコミュ障なので、正直人と関わり合いあいたくありません。
できれば引きこもっていたいですけど、お金を稼がないと妻と子供を養っていけません。
そのため職場に行くことすら我慢しています。
仕事だけではありません。
通勤や休憩時間ですらずっと我慢しているんです。
おとなしい人には頼みごとをしやすいですよね?
僕もそうでした。
あからさまに嫌そうな顔をする人や何だかんだいって断ろうとする人より、文句も言わずに受けてくれる人に頼みやすいです。
おとなしい人は不満があっても言動や態度には表しません。
でも、ずっとストレスとして溜まっているんですね。
真面目な人だけに仕事量が多く割り振られます。
あーだこーだ言う面倒な人には頼みにくい仕事でも、おとなしい人は断り切れずに受けてくれます。
でも、おとなしい人も当然やりたくないんです。
断り方を知らない、強く断れないから、けっきょくやらざるを得ないわけです。
まあ、不満はドンドン溜まっていきますよね。
僕がコールセンターでSV(スーパーバイザー)職をやったときもそう。
イヤで断りたかったけど、断りきれませんでした。
正確には「いや、ちょっと僕には無理、、、」と1度断ったつもりなんですけど、「考えておいて」で終わり。
次の呼び出しで「君意外にいないんだよ!」と押しきられたんです。
ちなみに僕は優秀でもなんでもなく、他の人はキッパリ断っていたから僕しかいなかったんです。
おとなしい人は口べたでアピールは苦手です。
でも中には適当な仕事しかしないのに、お調子者で評価される人もいます。
おとなしい人は仕事をそつなくこなしていますが、アピールしないので評価されにくいです。
でも評価されないのは面白くありませんよね。
会社を辞める人の心理
おとなしい人が突然辞めるのは、ガマンの限界を超えたからです。
自分なりに抑えてみたり、改善しようと試みてもダメで、抑え切れなくなって辞めるのです。
ちなみに本人にとっては突然ではなく、前々から考えていたこと。
そして、おとなしい人が辞めると別のおとなしい人に負担がかかります。
するとその人もガマンの許容量を越えてしまって「私も辞めよう」となり、負の連鎖となります。
辞められたら困る人に辞められない方法
面談で不満点を聞いても言ってくれない。
もしいわれたとしても、改善がむずかしい
と言われても、無理に引き留めるのはやめましょう。
突然辞めるのは迷惑がかかるのはわかっていますが、いままで散々ガマンしてきて限界を超えているので決意は固いです。
ちなみに、理由を聞いても建前しかでてきません。
- 家の事情で、、、
- 引っ越しすることになって、、、
- 体調が悪くて、、、
なんていう理由なので、本音はわからないからです。
ただ、できる限り本音は聞きたいです。
そうしないと、また辞めてほしくない人が辞めて行くことになります。
定着率の悪い会社には理由がありますから、原因をなくしていくためにも聞いておきたいところです。
さいごに
僕自身も経験がありますけど、「もう、こんな会社イヤだ!」と限界を超えると辞めてしまいます。
もし辞められて困る人がいるなら、ねぎらいの言葉や感謝の言葉を常日頃からかけておくといいかもしれませんね。
正直なところ辞めるのを防ぐ方法はありませんが、みんなが居心地の良い環境を作ってあげると離職率も