【英検】準2級を小学生で一発合格した息子(5年生)の勉強法

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英検は受験や入試で加点されることもあり、小学生のうちから受験する子どもが増えていますね。準2級となれば高校1~2年生レベルの英語力が必要となるため、大人でもなかなか合格できない人が多いです。

 

準2級の壁と言われています。

 

わが息子は小学5年生で一発合格することができたので、どのように学習を進めたのか紹介します。すごい特殊な勉強法をしないと合格できないわけではないのでお役に立てると思いますよ。

 

英検の重要度は年々高くなっており、小学生の受験生はもっと増えていくでしょう。帰国子女など特別な環境でなくても合格は可能なので、この記事をお役立てください。

 

この記事のポイント
  • 小学生が英検準2級に合格した勉強法
  • 英語のヒアリング力をつけるコツ
  • 自宅での効率的な学習方法
  • 帰国子女や幼少からの英語教育はするべきか

 

 

英検準2級に小学生で合格したわが子の勉強法

▲わが子の英検準2級の総合結果▲

 

  • わが子はどんな勉強法を実行した?
  • おすすめのテキスト
  • 帰国子女にとって英検準2級は楽勝?
  • 過去問はやるべきか

 

わが子はどんな勉強法を実行した?

 

息子がやっていた勉強法は、基本的な学習にちょっとだけプラスアルファしたやり方です。通っている英会話学校で出されたプリントを活用しつつなので裏技のような学習ではありません。

 

「自宅での勉強」と「英会話スクールでのレッスン」です。

 

わが子が自宅でやっていた学習は以下の3つです。

 

  1. 単語を覚える
  2. 多読・多聴
  3. 過去問をやる

 

単語を覚える

 

英単語は準2級でよく出る単語を覚えるだけでなく、英検3級の単語の復習させながらやりました。3級は合格しているとはいえ、基礎となる語彙をちゃんと身につけるために重要だと考えたからです。

 

といっても、3級を受験する前のように3級の単語はガッツリとは行っていません。日常生活でよく使う単語から少し専門的な単語まで、思い出しながら幅広くカバーすると定着しやすいと思いますよ。

 

次に、英検準2級の単語になると3級よりも、もっと複雑な単語や表現が出てきます。より高度な英語の使用が求められますが、この過程で大切なのは、ただ単語を覚えるだけでなく、それらを使って実際に文章を作ったり、会話の中で使ってみたりすること。

 

単語の意味だけでなく使い方も自然と身につきます。実際に使ってみるのは自宅では難しいため、家の中では覚えることに力を入れて英会話レッスンの時に意識的に使わせました。

 

多読・多聴

 

多読多聴(たどくたちょう)とは、たくさんの英語の文章を読んだり英語の音声を聞いたりすることで、自然な英語に慣れる勉強法のことです。洋書の多読はレベルにあった内容を読むことが大事ですが、どれが準2級レベルか判断しづらいでしょう。

 

息子は英会話スクールの先生が準2級レベルの文章をコピーでたくさん読ませてくれました。といっても、息子は長文が苦手というかキライで苦戦していました。問題の近くをよく読むようにとコツを教えてもらって、集中する部分がわかったのが良かったようです。

 

辞書を引かずに意味を推測しながら読み進めるようにすることで、嫌々ながらでも読解力や語彙力が自然と身についていきました。多聴では、英語の音声に耳を慣らすことが目的です。英語の歌を聞いたり、英語のニュースを聞いたりすることで、リスニング能力を高めることができます。

 

息子は英会話レッスン以外に、海外アーティストの音楽を聴いたり、NHKのEテレの子供向け海外ドラマを英語で見たりして耳を慣らすようにしていました。

 

Eテレ海外ドラマだと目で見ながら音声を聞けるので、シチュエーションがわかっておすすめです。

 

過去問をやる

 

英検準2級で過去に出題された問題(過去問)は、試験の形式や出題傾向を理解するのに非常に役立ちます。どのような単語がよく出るのか、文法の問題はどのように出されるのか、リスニングやライティングのセクションでは何が求められるのか、といったことが分かります。

 

過去問をするときは、時間を計って解くことで実際の試験での時間配分の感覚も養うことができるのでおすすめです。試験に出る問題のパターンを把握しておくことで、本番で慌てないように準備もできます。

 

試験に対する不安を減らし、自信を持って臨むことができるようになりますよ。

 

こうやってまとめてみると、改めて特別なことはしていませんが地道な積み重ねが合格につながったのだと感じています。

 

おすすめのテキスト

▲わが子の英検準2級の一次結果▲

 

正直言うと、息子はあまり市販のテキストは使用していません。英会話スクールで英検準2級対策をしてくれていたため、レッスン中のプリントや宿題の内容がちょうど良いテキスト替わりで効果があったと思います。ただ、ボキャブラリーを増やすために、英単語は「英検準2級 でる順パス単(旺文社)」を使って単語や語彙力をつけるようにしました。

 

「でる順パス単」は英検のデータを分析して出る頻度順に掲載されています。例文も豊富で単語を丸暗記という感じではなく息子も覚えやすかったようです。

 

  1. 多読で辞書を引かずに意味を推測する練習をする
  2. 英単語を覚えることで語彙力が増える

 

この2つの相乗効果がよかったと思います。

 

息子は使っていませんが、「いちばんやさしい英検準2級」は小学生の高学年なら理解できるように書かれているそうです。「わからないをわかるにかえる英検準2級」や「小学生でも英検準2級に合格する自宅学習法」も高評価のテキストですので、書店などで子どもとパラパラ見て良さそうだったら購入するといいでしょう。

 

また、今は英検対策用のアプリもたくさんあるので、書籍が苦手なお子さんであればアプリの利用もアリですね。便利につかえるものや、子どもに合いそうなものは何でも利用するといいと思いますよ。

 

帰国子女にとって英検準2級は楽勝?

 

帰国子女は小学生でも英語がペラペラです。そのため英検準2級くらいカンタンだと思うかもしれませんが、そうとも言えないようです。日本の小学生も漢字が苦手だったり読み書きが嫌いなケースがあるように、帰国子女も読み書きが苦手で基本から始めないといけない場合があります。

 

帰国子女の小学生が英検2級に合格したエピソードを読むと、読み書きがネックになったと書いてありました。

 

英語の音で単語とかはわかるんですけど、単語のスペルがわかりませんでした。
暮らしの中でインプットした英語をしっかりと覚えなおすのが大変でした。
ELS club BLOGより引用

 

上記のブログのケースではありませんが、場合によっては英検3級など下のレベルから始め、そこで基礎を固めてから準2級に挑戦することになることもあります。また、ライティングを苦手とする帰国子女は意外と多いようです。

 

もちろんスピーキングやリスニングは得意であることに間違いありませんが、英検の形式に慣れる練習も大事。帰国子女だからと言って、すんなりと合格できるわけではなく基礎からしっかりと進めていく必要はありますね。

 

 

過去問はやるべきか

 

過去問はやっておきましょう!

 

過去問だけで合格できるわけではありませんが、書籍でも英検各級の過去問はたくさん発売されています。英検準2級の過去問を解いておくと以下のようなメリットがあります。

 

1.試験形式への慣れ

過去問を解くことで、試験の形式や時間配分に慣れることができます。これは、試験当日にスムーズに問題に取り組めるようになるために非常に重要です。

 

2.出題傾向の理解

出題される問題の種類や難易度を把握することができ、どの分野に重点を置いて勉強すべきかを判断するのに役立ちます。

 

3.自己評価の機会

自分の弱点や不得意な分野を発見し、それらを強化するための学習計画を立てることができます。

 

4.実践的な学習

実際の試験に近い環境で問題を解くことで、知識を実践的に使う力を養うことができます。

 

5.自信の構築

過去問を解くことで得られる経験は、試験に対する自信につながります。試験当日に落ち着いて問題に取り組むことができるようになります。

 

 

これらのメリットを活かして効果的な勉強を進めていくことが、英検準2級合格への近道となるでしょう。大学受験でも志望校の赤本(過去問)は取り掛かった記憶があるのではないでしょうか。

 

過去3回分なら英検のホームページから無料でダウンロードできます。過去問を買うかどうか迷っているなら、プリントアウトして使えます。

準2級の過去問・試験内容はこちら⇒

 

さらに言うと、小学生はあまりマークシートに触れる機会がないので、過去問といっしょにマークシートの練習にもなっておすすめです。

 

英検準2級に合格した小学生の合格率

▲わが子の英検準2級の二次結果▲

 

  • 息子の英検受験について
  • 準2級の小学生の合格率は?
  • 幼少から英語に触れる機会は必要?
  • さいごに:英検準2級を小学生が合格した勉強法まとめ

 

息子の英検受験について

 

わが子は小学2年生から英検5級を受け始めて、小学5年生で準2級を合格しました。5級と4級はけっこう自信があったようですが、4年生の時に受験した3級はまったく自信がなかったようです。それでも、これまで受けたすべての級で一発合格できたのは、英会話スクールでのレッスンが良かったのだと思います。

 

準2級の一次のあとは「やるだけやった」とちょっと自信をのぞかせていましたし、親の方がドキドキでした。また先日、英会話スクールの先生に「合否も大事だけど、どれだけ身に付けているかが大事と言われ、次に受ける予定の2級の一発合格は難しいと言われたので、「はてさてどうなるやら」といったところです。

 

準2級の小学生の合格率は?

 

英検準2級の一次の合格率は全体で約35%、二次試験の合格率は約83%です。2016年まで日本英語検定協会が公開していた合格率の推移を平均して、Lifetime Learnerというサイトで掲載されています。(現在、英検の合格率は公開されていません)

 

1年で英語を話せるようになる英語スクールのTORAIZ(トライズ)でも同じ合格率を掲載しているので、今も同じくらいとみて良いでしょう。

トライズ:英検準2級のレベルは?合格点や合格率、二次試験(面接)の勉強法

 

小学生の合格率は公開されていませんが、小学生だけで集計するともっと低いかもしれません。全体的にだいたい3人に1人くらいが合格する試験と考えると、ハードルは高いといえます。

 

幼少から英語に触れる機会は必要?

 

幼い時から英語にふれることにはメリットがあると専門家は言っています。

 

ある程度大きくなってから英語を学ぼうとすると、外国語に対する拒否反応が出やすくなると言われています。そのため、何事も素直に受け入れやすい感性が柔軟な幼少期から英語に積極的に触れることで、より“使える英語”を身につけやすいというメリットが考えられます。

東洋大学「子どもの英語教育、どうする?“使える英語”習得のポイントを専門家に聞いてみた」より引用

 

 

子供の頃に英語を学ぶと長い文章を理解したり、たくさんの言葉を覚えるのがうまくなるからです。特に、英検準2級は文章が長くなり言葉も増えるので、子供の頃から英語を学ぶと後の読み取り能力が向上すると考えられています。

 

ただし、英検を受ける目的は「英語をしっかり身につけること」なので、子供の頃からの学習がすべての子供に向いているわけではありません。子供に合った学習方法を選ぶことが大切です。

 

帰国子女の話にもつながりますが、子供の頃から英語に触れることは、英検準2級を受かるために役立つ可能性がありますが、それが絶対に必要な条件とは限りません。子供の興味や学習スタイルに合わせて、楽しみながら英語を学んでいくことが大事です。

 

さいごに:英検準2級を小学生が合格した勉強法まとめ

 

この記事のポイントをまとめます。

 

  • 小学生でも英検準2級の合格は可能
  • 裏技的な学習方法はないため地道な努力が大事
  • 3級を復習しつつ準2級の単語を覚えると効率的
  • レベルにあった洋書を読んで意味を推測しながら読み進める練習
  • 子供向けEテレ海外ドラマを英語で視聴する
  • 過去問は試験形式に慣れることができる
  • 帰国子女でなくても小学生の英検準2級の合格は可能
  • 小学生の英検準2級の合格率は高くないと思われる
  • 可能であれば幼少から英語に触れさせると良い
  • 小学生になってから英語を始めても十分間に合う

 

息子が英検準2級に小学生で合格した経験から考えると、少しずつでもいいので地道に学習を進めることが大事だと思いました。英検は年3回の日程で実施されるので、受験する日を決めて学習を進めることが合格への近道になると思いますよ。

 

 

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